重商主義最大の体系者と評価されるスチュアートの『経済学原理』。「ポリティカル・エコノミー」という言葉を、イギリスの書物で最初に使ったので有名である。近代経済社会における生産と消費の不均衡を究明し、「有効需要」を創出するためには地主階級の奢侈的消費が不可欠であるとし、そのための政府による統制的政策の必要性を訴えた。